中華バッテリー

 新車から使ってきたバッテリーがだいぶ弱ってきたようである。
 ということでバッテリーを交換することになるのだが、純正指定のバッテリーはかなり高い。
 中国製のバッテリーであれば半額〜1/4程度で買える。
 高いバッテリーを3年使うのなら毎年交換してもいいくらいの値段である。
 ということで安物バッテリーを買ってみた。
cnbatt_1  MGMというメーカーでYAHOOオークションで買える。
 パッケージ。
 まあまあかっこいい。
 スズキで34番ということはケビン・シュワンツか。って、かなり古いな。
cnbatt_1  中身。
 バッテリー本体とターミナルのネジセットが入っている。
 端子にカバーがついているのがちょっと気を遣っているように見える。
 が、しかし・・・。
cnbatt_1  つなぎ目を見ると中華クオリティ炸裂である。
 彼の国の人は「機能には問題ない」と言う。まあそれがお国柄なのでそれを前提として買う必要があるということだ。
 確かに電解液が漏れているわけではないが。
cnbatt_1  正面から見てもハッキリ。
 ちなみに純正バッテリーよりもわずかに寸法が大きく、純正ではバッテリーのガタつき防止のためにバッテリーボックス内にパッドが貼ってあるのだが、このバッテリーはパッドをはがしてもまだきつきつで、かなり力を入れて押しこまないとボックスに入り切らない。完全に奥まで入らなくても機能には問題がないのでよしとする。
 このくらい割り切らないと彼の国の製品は使えない。
cnbatt_1  売っている人の商品紹介では一つ一つシリアル番号で管理しているので安心と書いてある。
 確かにシリアル番号が打ってある。
 が、しかし・・・。
cnbatt_1  今回2個買ったのだが、どう見ても同じシリアル番号である。
 これでどうやって管理しているのだろうか。
 まあ、中華製品を積極的に売っているのだからこのくらいはあたりまえということだろう。
 信用できないのは確かだけど、彼の国の礼儀にのっとり機能には問題ないのだからということで。

 とりあえず使用してみたところ、あたりまえだが問題なく使えた。
 どのバッテリーを買っても最初はだいたい問題ないものである。問題は耐久性とかどこまで無理が効くかとかである。
 しばらく使っているとだんだんセルの回りが悪くなってきた。まともにセルを回せなくなり、キック併用でエンジンをかける日々になったのでまさかと思いつつ発電系をチェック。
 はい、発電用のコイルが死んでました。
 ということで、新車時からのバッテリーは寿命が来たのではなく充電が不充分だったために弱っていたということだ。たった10,000kmしか走っていないというのに。
 修理ができるまで当面は充電器で充電しつつ運用。

 で、コイルを交換後しばらくは調子を取り戻したのだがやはりセルの回りが悪くなってきた。最初のクランキングで始動に失敗すると二度目はない。キックがあってよかった状態である。エンジンをかければ指定電圧は出ているし、充電器で充電をしてみるとすぐに充電終了となるので、今回は充電系の問題ではなく明らかにバッテリーの寿命である。
 交換からわずか半年程度。
 充電が弱かったとはいえ過放電というほどではなかったし、交換後しばらくは調子良く使えていたし、セルの回りが悪くなった時には充電器で充電もしていた。
 最初の充電不足で劣化が始まり、以後ちゃんと充電できていたのにもかかわらずどんどん劣化が進んだものと思える。

 ちなみにこのあと新車時についていたバッテリーをつけてみたが、4年間使った後に充電不足を経験し、それからしばらく保管されていた割には意外と頑張り、半年近く使えていた。
 しかしながら最近セルの回りが悪くなってきた。中華バッテリーと違い、最初の始動で失敗しても二度目三度目でかけることができるのでまだ根性はある。しかしながらこの冬を越すのは厳しそうである。

 ということで、中華バッテリーも普通に使っていれば特に問題はないが、なにかあった場合の根性が足りないという結論となった。

 で今度も懲りずにマキシマバッテリー ジェルタイプを購入した訳だ(笑)
 それも今バイクの純正の高容量互換品ではなく、旧型に使われていた標準容量の互換品である。同形状で1,000円安いのでお試しにはこちらだろうということで。
 純正を買う値段でうまくすれば3個は買えるので2年持ってくれれば上等である。
 もしくは1個目が外れでも2個目で当たればOKという見方もできる。
 いずれにせよ信用度はそれほど高くないという前提である。
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