2,001年の2月、突然氷瀑(いわゆる凍った滝)が見たくなり、いろいろと調べてみた。
 そこそこ有名で大きくて、アクセスもよさそうなところとして袋田の滝が候補に上がった。

 2月下旬なら期待できると思って出かけていったが、ちょうどその日は2月にしては暖かく、滝についたのもお昼頃といういいかげんさなので、水の流れていない部分がとりあえず凍っているだけで、氷瀑とは程遠い状態であった。


袋田の滝と周辺の山


 袋田の滝を見るには、有料のトンネルを通らないといけない。
 有料といっても100円だが。
 その通行券が袋田の滝観瀑記念利用券というもので、裏には滝の説明が書いてある。
 それによると、幅が73m、高さ120mということである。
 凍結すると、滝登りを楽しむ人が来るらしい。




 さすがにこの位の大きさになると、正面からだと広角レンズを持たないデジタルカメラではフレームにおさまりきらない。
 しかしながら、Powershot G1にはパノラマモードがついているので、これを使って撮ってみた。




 PoershotA5のPC接続キットにあったパノラマ合成ソフトだと継ぎ目が目立ったが、G1の接続キットのソフトはバージョンが上がっており、G1の歪み補正までやってくれるため、ほとんど継ぎ目が判らないくらいである。
 ま、1/3くらいずつオーバーラップして撮影しているというせいもあるが。
 しかしながらこうやってみると、結構使える機能といえる。


 これは縦方向のパノラマで撮影したもの。
 説明によると、四段に落下することから別名四度の滝と呼ばれているとの事だが、残念ながら一番上の一段目がここからでは見えない。

 川の反対側を回る道は雪が固まって凍っているうえに日影で寒いため、通る人も少ない。
 静かに散歩するにはいいコースなので、お奨めである。
 もっとも、見晴らしのいい場所にはお店があるので、暖かい季節には人が多いと思えるが。

 日本三大名瀑の一つといわれるだけあり、すばらしい滝なのだが、あまりに観光化されていて人が多いため、「自然の滝」の雰囲気を期待していくとがっかりする。
 滝への道の入り口は旅館や土産物屋が立ち並び、大型の観光バスもひっきりなしに来る。
 トンネルを抜けて滝の目の前にくると、立派な観瀑所があり、大勢の人が入れ替わりたち替わり記念撮影をしている。
 とても静かに滝を眺めるという感じではない。
 自然を感じるというには程遠い雰囲気で、滝自体もコンクリートで作られているんじゃないかと思うくらいである。
 場所はここ→

 三大名瀑ということは、あと二つ立派な滝があるということだが、どこだろうか。
 華厳の滝と那智の滝辺りか。
 華厳の滝は崩れて二段になる前に見に行ったことがある。那智の滝は行ったことがないので、機会があったら行ってみたいものである。

 注:私は滝マニアではない

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