看板

遠くから見た看板

 うちの近所のとある道路の風景である。
 一見なんてことのない田舎のちょっとのどかな住宅地というところであるが、普通の住宅地ではまず見ることのないものが写っている。
 中央にある看板である。


近くで見た看板

 これはなかなかインパクトがあるだろう。
 老けた大五郎が丼飯を食っているように見える。
 この看板、米の消費量を増やそうとしている団体が作った「お米を食べよう」という趣旨のもの、だとずっと思っていた。この写真を撮りに行くまでは。

 写真を撮りに行った際に、この看板の隣に立っている看板に初めて気付いたのである。
 そのくらいこの看板の威力はすごい。

 養鶏場の看板だったんですね。
 この看板の最も大事なところは老けた大五郎でも丼飯でもなく、ご飯の上に乗っている卵だったというわけ。
 伝わってねーよ

 ちなみに、この道は実家からはるばる帰ってきたときに通る道で、この看板を見ると「ああ、やっと帰ってきたなぁ」という気分にさせてくれる、一種の目印のようなものである。
 だが、夜帰ってきてこの看板がヘッドライトの光に浮かびあがるのはかなり恐いものがある。


近くで見た看板

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