オオミズアオ

オオミズアオ(大水青)
ヤママユ蛾科
学名:Actias artemis aliena
バイクのカバーをかけようとカバーを持ちあげたところ、カバーの色とは違う何かがしがみついていた。
それがこの蛾である。
羽を広げると約10cmという大きさ、羽の形やきれいな色からしてアゲハチョウかと思ったが、よく見るとちょっと怪しい色合い。
お水っぽい色っぽさというかあやしさを持っている。
だが、よくよく見るとモスラのような触覚、モスラのような胴体、モスラのような足。
どう見ても蛾である。
なんか、バイクカバーにしがみついてプルプルしている。
こんな大きい蛾はめったに見ないし、一般的な蛾に比べると不気味度も低いので記念写真を撮ってみた。
割と有名な蛾らしく、飼育している人もいるらしい。
しかし、ネット上を探してもこれだけきれいな写真はそれほど多くないみたいだ。
おそらく羽化した直後なので羽の痛みが少ないのではないだろうか。
わりとじっとしてくれているのでこれは撮りやすい、と思ったのだが、よくよく見るとピントが合っていない。カバーのほうにピントがあっている。
んじゃ撮りなおし、と思ったらいきなり飛んだ。こっちのほうに。
いくら毒々しくないといっても「蛾」だという概念を持っているとちょっと恐い。
慌てて後ろに飛びのく。
止まった頃に再び撮影しようと近づくとまた飛びたつ。それもこっちのほうに。
またも逃げる私。
何度かこれを繰り返す(笑)。
ふと見るとどこにもいない。
どこかに飛んで行ったのかな、としばらく経つと首筋に何かがパタパタしている。
大慌てで手で払いつつ走り回る私。
チョウならこんなに大騒ぎしないだろうに、蛾だとなんか鱗粉に毒があるような気がして。モスラの影響か?。
駐車場の車のタイヤに止まったところでやっと撮影に成功。
ちょっとピントの合っている場所がずれている気もするが、まあこんなものということで。
学名の意味は月の女神。
なんとなくその名前をつけられた理由がわかるような気がする。

戻る