PowerShot G1

 いままで愛用してきたPowerShot A5に代わり、PowerShot G1を購入した。
 もちろんインターネットで値段を比較し、一番安い店で購入。
 半年経った今でも十分安いと思える値段。
 代わりに「うちでは修理は受け付けてません。自分でサービスセンターに持ちこんでください」と言われたが。
 けど、後で書いているように、サービスに関しても全く問題はなかった。
 ちなみにA5は、会社の人に予備バッテリーと16MB+8MBのメモリーをつけて12k円で売った。
 本体はただみたいな値段ということになる(笑)。

 A5もなかなか気に入っていたのだが、明るいところにある細い物体、つまり、空と電線みたいな感じだと、電線がつぶれがちになってしまうのがちょっと気になっていた。
 それと、撮影がオートしかないのがさみしかったという点。
 A5の気に入っていた点は、やはりそのコンパクトさ。
 それに比べると、G1は巨大である。他のデジタルカメラに比べると小さいほうなんだけどね。

 G1を選んだ理由。
 A5もそうだが、CCDの出力をそのまま取り出せること。
 JPEGにすると、その時点で画質が劣化するので、画質の劣化のない出力はほしい。
 ズームの割にレンズが明るい。F2.0。
 大口径レンズにISO50の低感度、絞りを目いっぱい開いてとった画像は、ぼけ味がきれいである。
 フルオート、プログラムオート、絞り優先、シャッター優先、フルマニュアルと、設定の幅が広いこと。
 もっとも、カメラマニアじゃないのでマニュアル機能はほとんど使わないけど、あれば使うこともあるし、何よりもその機能があること自体が嬉しい
 記録媒体も、コンパクトフラッシュなので今まで買ったのが使える。
 液晶モニターは、閉じておけば表面が汚れることがない。
 ズームに関してはあまり必要性はないのだが、あって困るものでもない。
 A5同様、光学ファインダーが使い物になる。ズームに連動するし。
 オプションのレンズ郡もおもしろそうだが、今のところ必要性を感じていない。
 操作性もEOSにちょっと似ている。

 それと、最大の理由が、質感がいかにもカメラっぽいこと。
 レンズも中央付近にあるし。
 人に見せるとき、存在感があるというのは嬉しいものである。
 チャチっぽい製品とは一味違う

 スペックに関する詳細は、CANONのホームページを見てくださいまし。

 この写真だとちょっとわかりにくいが、かなり厚みがある。
 特に、後ろにある液晶部分だが、これが可動式になっているために余計にでっぱり感がある。
 デザインがうまくできているのか、ちょっと見にはそんなに厚く見えないのだが、ポケットやかばんにしまおうとするとかなり邪魔である。

 レンズが出た状態の写真はあまり見かけることがないだろうから、ちょっと撮ってみた。

 可動式の液晶モニターは、使ってみるとかなり便利。
 ファインダーを覗きにくいアングルでの撮影に重宝する。

 さらに、リモコンが付属している。
 どのくらいの距離まで使えるのかは試していないが、私の場合、そういう使い方よりもカメラぶれを防ぐレリーズ代わりに使うことのほうが多いかも。
 せっかくだから、バルブ機能もあればよかったのにな。


 さて、かんじんの画質だが、さすがにきれいである。
 さすがに3.3Mピクセルともなるとデータサイズが巨大で、BMPにすると9MBになる。
 当然PC上での描画も遅いが、撮影間隔はそれほど遅くない。

 風景なんかも、遠くの物がにじんだりすることなく、きれいに写る。
 ぼけ具合もきれいなので、ポートレートにはもってこいかも。
 さすがは3.3Mピクセル。
 ただ難点を言えば、色が派手な点か。
 右の写真でも、曇りの日であったにも関わらず、色がはっきりしている。
 本当はもうちょっとくすんだ感じなのだが、言いようによっては「見栄えのする画像」とも言える。
 A5はわりと自然な色(つまり地味)だったのに対し、G1は色が派手。
 A5で撮ったG1の写真と比べると、雰囲気の違いがよくわかると思う。
 (A5で撮ったほうが画像サイズが圧縮されているので画質が低下しているが)
 群青色が鮮やかな青に写るような感じ。
 実は後ろの黄土色っぽいのはコンクリートなので、実際にはもっと白っぽいのである。
 ホワイトバランスを手動で合わせると多少よくなるが、それでも全体にハデめ。
 まぁ、記憶の中の色と比べるとそれほど違和感はないので気にするほどでもないだろうし、デジタルデータだから後から加工することもできるので、致命的な問題ではない。
 銀塩写真だとそうも言っていられないけど、こういうのもデジタルカメラの利点。

 付属のソフトもA5のころより使い勝手がよくなっている。
 取り込み用のソフトのZoomBrowserEXもUSB接続ということもあって接続するだけでソフトが起動するし、その他の操作も以前のTimeTunnelに比べると使いやすい。
 パノラマ合成用のソフトなんか、G1用の補正データを持っているため、周辺の歪みもちゃんと補正し、ほとんど継ぎ目がわからないくらいきれいに合成してくれる。

 そんなわけで、今年更新したホームページの画像はG1で撮ったものである。
 このページに使っているG1の画像がA5で撮った最後の画像ということになる。
 こういう写真でも、G1であればもっと明るくきれいに撮れるのである。
 スポット測光もついているし。
 もっとも、ホームページ用に画質を落として縮小してしまえばそれほどの差はなくなるのだけどね。
 私のホームページにも自己満足的な写真のページでも作ろうと思わせるものがある。
 

 最後にもう一つ、買ってよかったと思うのが、CANONのサポート。
 私の買ったのは、なぜか時々1枚目に何もうつらないという現象があったのだが、これを修理するために秋葉原のサービスセンターに持っていったのである。
 土曜日も営業しているうえに、「即日修理」とか書いてある。
 じじつ、修理に出してから1時間ほどでできあがるとのこと。
 秋葉原を一回りしてくるのにちょうどいい時間(笑)である。
 担当の人も丁寧で、どういう原因が考えられるかとか、どこをなおしたとか、ちゃんと話してくれる。
 最初はシャッターの動きが悪いのだろうといっていたのだが、修理中に現象が再現したとのことで、予想通り光学系(センサー回り)の交換となった。
 そういう経緯や、ファームウェアを新しくしたこと、新しいファームはどこが変わったのかの質問にもいやな顔をせず親切に答えてくれる。
 とにかく、その日のうちになおるというのは嬉しいものである。
 そんなわけで、ちょっとCANONを応援してあげたくなるのであった。
 でも、プリンタはEPSONかなぁ(笑)。


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