ジェベルオーナーズクラブのオフラインミーティングを四国の剣山スーパー林道で行うということで久々にツーリングに出発した。
朝から曇り時々晴れという不安定な天気。徐々に回復するという事なので出発を少し遅らせる。が、雨の降りが段々激しくなってきたので、あきらめて出発。10:00。浜松付近まで雨。みんな寒そうにしている。フリースのインナーを着て正解。
その後天気はよくなってきた。国道1号をバイパスを乗り継ぎ伊良湖に15:40着。16:25のフェリーにて鳥羽へ。
旅客運賃1,050円、バイク1,250円。昔泊まったことがあるキャンプ場にテントを張る。一張り800円。
自分を含めてライダーは5人がテントを張っていたが、そのうち3台がジェベルXC。テントの設営が終わった時はまだ明るかったので、買い出しに行くこともできたのだけど、なんか面倒になって非常食として用意しておいたパックの餅とコンビーフを夕食にする。
餅焼き用の網も用意していったのだか、ちゃんと組み立てると全く餅が焼けない。
網の部分だけを使うことでなんとか焼くことができた。意外と使えないしろものである。
それにしてもキャンプでの餅、もうちょっと自分に受けると思ったが、それほどでもなかった。
尾鷲まで出て国道425号に入り十津川−龍神、龍神スカイラインの入り口より県道に入り、国道424号美山村浪瀬の笠松キャンプ場まで。
天気はいいが、やや寒い感じの一日。龍神に向かう途中、左折するのを忘れ、行き止まりの道に迷い込む。大きなつり橋があったが、はしの向こうには道はなく、山に入る踏み分け道みたいなのがあるのみ。いったいなんのための橋なのか?。
戻る途中にかもしかに遭遇。道端にいたでかい犬に見えたそれはシャカシャカとひづめの音を残して道路を横切り、高さ3m以上はあるコンクリートの壁をためらいもなく飛びおりて行った。写真を取ろうと覗き込んだら目が合い、すっとやぶの中に消えていった。十津川の道の駅でそばを食べる。手打ちということだが、750円は高い。300円のたき込みご飯とセットで950円。やっぱり高い。
そこの休憩所で会った、堺から来たという黄色のBMWに乗った女性と話をする。
なかなかテンポのいい話し方で、「大介花子」の大介になったような気分であった。途中の県道が工事のため通行不能との看板。今更そんなことを言われても困る。
とりあえず行ける所まで行ってみることにする。
確かに道路が半分崩れてなくなっている。しかし山側の土と舗装はしっかりしており、バイクなら余裕で通れる。「工事のおじさん、ごめんね」と心の中で誤りつつ通行止めのパイプを少しずらし、無事通過。目的のキャンプ場がなかなか見つからず、同じ所を往復する。
目的のキャンプ場より少し和歌山から遠いキャンプ場に決める。
ちゃんと日が暮れる前にたどり着いたぜ>BMWのおねーちゃん
キャンプ場は役所管理のようだが1,570円とやたら高かった。アクセルオフからわずかに開けた時に飛び出す感じがあり、タイトコーナーが走りにくい。米を水につけている間にキャブをいじり、スローをやや薄くする。
和歌山港より南海フェリーで徳島に渡る。
9:30にフェリー乗り場に着き、既に並んでいたおじさんに話を聞いたところ、「切符は向こうの建物で買わないとだめだよ。今買っても次のに乗れるかどうかはわからない。切符売り場で聞けば教えてくれる」とのこと。
とりあえず切符売り場で聞いても「乗せてみないとわからない」とのことで話にならない。不親切である。
私の後ろに並んだライダーも電話で確認した所「バイクの予約はしていない。その時にならないとわからない」といわれ、切符売り場でも「15台くらいしか乗れない」と言われたらしく、ちょうど私らがその境目くらい。
結局楽勝で30台くらいは乗れたようだ。
11:25発のに乗り込め、とってもラッキーな気分。
でも、弁当はすべて売りきれということでちょっとがっかり。とりあえずポテトチップスを買ってごまかす。
待っている間とフェリーに乗っている間にいろいろと話をした、婚約者に会いに行くというRFのお兄さん、初めて四国に行くというXRのお兄さん、話がはずんであっという間の数時間でした。
RFの人はツーリングにはみかんの缶詰を持ち歩いていて、キャンプ場で気の合う人に会ったら「記念に特別サービス」と言って缶詰を開けるのだそうな。いい話を聞いた(笑)。旅客運賃1,730円、バイク1,410円。
徳島に上陸したら雲行きが怪しい。
吉野家を見つけたので遅めの昼食。
ちょっと雨がばらついていたけどたいした事はないだろうとそのまま走りだす。
降りが激しくなったのでスタンドで給油した時にカッパを着こむ。
結局そのあとほとんど降らなかった。四国の車は制限速度ぴったりなので東洋町から室戸岬をバイパスする国道413号を走る。かなりのペースで走れて気持ちよかったのだが、もうちょっとで奈半利という所で工事による通行止め。10分ほど待たされたので何のためにバイパスしたのかわからない。さらに室戸半島に入るとみんな車は飛ばすとのこと。
でも、413号をアベ60で走る私も結構飛ばしていると思う。キャブのほうもわりといい感じだったし。
船で買ったポテトチップスがちょうどいい暇つぶし。安芸から電話をして高知の「ビジネスホテルあき」をキープ。共同の風呂だと3,500円、風呂付きだと4,500円。安い。リッチに4,500円の部屋に泊まる。
9:30にライダースイン奥物部の近くにジェベルオーナー集合の予定なので、朝8時すぎに出発。
出発前にキャブレターのセッティングをいじる。今度はスローをやや濃い目に。
この時にハンドルに投げておいたジャケットの内ポケットに入っていたデジタルカメラが外の空気を吸いに勝手にコンクリートの地面に降りたち、電池のふたとICカードのふたが壊れ、ケースもゆがんでしまった。まだ全然使っていないのに。気を取り直して集合場所へ。
10台のDJEBELたち
次々と集まってくるジェベルたち。独特のエンジン音&メカノイズなのですぐにわかる。
集合写真を撮り、走りだす。近所の林道一本走って戻ってきて昼食。
その後剣山スーパー林道を走る。
以前走りに来たことがあったのだけど、途中通行不能だったために両側から走っただけなので、全線通過するのは今回が始めて。
皆さんなかなかのペースで走る。私も先頭を走った時には結構まじに走ってしまった。
「寒いねぇ」という人がいる中、私は体が暖まっていたのであった。
走りだすと止まらないんだよぉ〜〜〜。途中でパンクをする人がいたりしてなかなかに楽しい。これでないとね。
林道を走り切り、そろそろキャンプ場への時間も気になり出す。
ガソリンタンクが軽くなってきたジェベルたちは舗装路でも速い速い。でも、私は前日に既に四国の3桁国道を走り込んでいるのでそれほどきつくはなかった。
私を含めた最後尾3台が前を見失い、分岐点でしばらく悩むも、ちゃんと合流。
買い出しをして近くの河原でキャンプ。それにしてもスーパー林道のほこりはすごかった。みんな叩けばほこりの出る体になっている。
食事前に近くの温泉につかりに行く。この辺はオーナーズクラブ主宰者の國さんの思惑通り。なかなか良いキャンプサイト。
月ケ谷温泉近くの河原夕食はyone-chang特製野菜タップリ&ウインナー入りカレー。
ビールもうまいし、ジェベルの話もなかなか興味深い。みんな同じようなトラブルを抱えているんだよなぁ。買った時から不良品のジェベル(笑)。
この日以降の予定を全く決めていなかったのだが、天気が崩れるという事なので帰ることにする。
オーナーズクラブの皆さん、ありがとうございました。またどこかで会いましょう。みんなと別れた後、方向音痴の私はすぐに道に迷い、キャンプサイト付近を30分近くうろついていた(笑)。
キャンプサイト近くで泳いでいたこいのぼり
スーパー林道を一部経由し、通行止めとか工事中の県道を次々とクリアし、吉野川を渡り(川渡りをしたのでなく、ちゃんと橋を渡った)、11:30に鳴門から高速に入る。
ぼけているけど吉野川
前にも後ろにもだれも走っていない朝のスーパー林道は、空気もさわやかでなかなかにいい気分であった。昨日のほこりだらけが嘘のよう。
高速に入ってから「なんか記憶と違う」と感じる。しばらく走ると鳴門北のインター。本当はここから乗りたかったのだ。鳴門北からだとちょっとだけ高速代が浮くのだ。鳴門のSAでカレーを食べる。そういや昨日の夜もカレーだったよなぁ。
鳴門SAから見た鳴門海峡
高速道路を神戸に向かって走る。反対車線の高速出口はとにかく車の列。あっち方面じゃなくてよかった。
風がやたらと強い。スピードの乗りがいまいち。でも、景色はなかなかいい。
淡路SAで休憩。明石海峡大橋でも眺めようと思ったが、風が強く、荷物満載のジェベルが揺れているのを見るとあまり停めておく気になれない。
とりあえずチェーンに給油。さすがにほこりだらけの林道を走った後なのでからからに乾いている。
しかたないので再び走り出す。
明石海峡大橋を渡る。以前淡路島に来た時はこの橋はまだ建設中で、橋の形はこれっぽちもなかった。津名からフェリーを使ったなぁ。
次に来たのは震災の後。その時もまだ橋はできていない。この時は岩屋からフェリーを使った。ちゃんと橋ができたのだと思うとちょっと感慨深い。
垂水まで4,800円。神戸から名神-東名で横浜までが7,000円弱だと考えるとやっぱり高い。名神-東名を走る。とにかく走る。着実に家までの距離は縮まっている。でも、自分が考えている以上に時間は早く進んでいるらしい。
浜名湖SAでうなぎパイを買い、出発。と思ったら雨。雨を追い越せるか?と思ったがすぐに本降り。
幸いにも本線に出る前の立体交差の道路の下に逃げ込むことができ、そこで完全雨装備。で、走り出すと降っていないんだよなぁ。
それでも富士山の付近と丹沢の近くではかなりの雨が降ってきた。いつも一緒に走っているXRに対して「XRはエンデューロレーサーだから林道は速いよな」と言ったら「ジェベルはツーリングマシンだからツーリングは速いんだろ」といわれた。しかたがないのでツーリング最速マシンに乗る私としては高速道路でものんびり走る訳にはいかない(笑)。
ヨンヒャクだろうがナナハンだろうが、ハッピャクゴジューだろうがセンヒャクだろうが、とにかく抜くのである。
とか書いていると、ものすごく飛ばしているようにみえるが、100〜120km/hでのクルージングである。たいした事はない。しかし、バックミラーに注意しているのはいうまでもない。
風が強いせいかみんなペースを落としているらしい。ずっとオフ車に乗りつづけてきた私としては、この程度の風は気にならないので通常ペース。しかし、荷物を積んでいるために腰を引くことができず、ポジション的には結構辛いものがある。
さらに所々の渋滞。ちょっと走っては2kmの渋滞などという表示通りの渋滞にはまる。頼む、渋滞時の二輪に限り、路肩走行を許可してくれぇ。車と一緒に渋滞にはまるのは二輪にとってかなり辛いのだぞ。で、しかたなく路肩を走ると大体取り締まりにつかまる。しょうがないので危険を覚悟で車と車の間を走るのだよなぁ。所々雨が降っているうえに、シールドのコーティング剤が落ちてしまっているらしく、視界が悪く辛い。
こういう時は本来の自分のペースよりちょっと遅めに走り、他の二輪が追いついて来るのを待つ。で、譲って先にいかせるのである。後ろをついていくぶんには非常に楽なのである。そんなこんなで横浜付近の渋滞30kmをなんとか抜け、無事アパートについたのが22:30。10時間以上も走っていた訳だ。休憩は2ヶ所のみ。600km以上の走行距離だ。
平均速度が60km/h程度。やっぱり渋滞は嫌いだ。早朝に出発して高速を走り続ければ、その日の夕方には四国に行けることは新たな発見である。単に移動の手段として高速を使うのも悪くないかも。もっと安くしてほしいのと、速度制限、二人乗り禁止の問題が早くなくなるといいのにな。
タップリ有給を取っておいた割りには大慌てで帰ってきた今回のツーリング、5日以降はいい天気だったので、もうちょっと走り回ってくればよかったな、などと帰ってきてから少し後悔。
でも、走っている最中はなぜか足とブーツの当たりが悪く、手もグリップのゴムが薄くなってきたせいか打ち身をしたような感じで痛かったので、早く帰りたいとも思っていた。でも、これはツーリング初日からなんだよな。普段走っていないから久々に走るとあちこちに負担がかかるのだろう。今年はもうちょっと日帰り、もしくは一泊ツーリングでも出かけるようにしようかな。
しまった、讃岐うどんを喰いそこねた(笑)。