旧モデルではドリルで小さい穴をたくさん開け、その穴と穴の間を切り取る事で大きな穴にしていたが、吸気ダクトがないと結構うるさい。
あるページによるとDR350のダクトとノーマルのダクトの2つを付けるとちょうどよいとの書き込みがあったのでちゃんとダクトを付けてあげることに。
そのためにはなんとかしてきれいに穴を開けたいのだが、そのためには刃の細いのこぎりが欲しい。しかしながらそんなのは手持ちにないし、ホームセンターを探しても木工用のものしか売っていない。
円切り用のカッターがあるが、今回都合により丸穴ではなく長穴である。さらに周りに障害物があるので工具が入らない。
エアクリーナーボックスを外すという手もあるのだが、やってみたら結構面倒&現物合わせで開けないといけなさそうなので外さない方針で。
で、無いものはいつものように作ってしまえばいい。
たまたま持っていた金鋸用のホルダーに金鋸の歯を細く加工した物を取り付けることでできあがり。
金鋸の歯を削るのに万力様のお力をお借りしたが、ヤスリだけでは疲れるので大昔に用途不明だがなんとなく欲しくて1980円で買ったディスクグラインダーを使った。
これは楽である。
下の方にある三日月状の物が切り取った物。
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さすがにのこぎりだけではきれいに開けることができないので、あとからヤスリで削ることになるのだが、普通のヤスリでは削りにくいというのは旧モデルでの経験済み。結局旧モデルでは削るのをあきらめてギザギザのままだったが、今回はちゃんとしてあげたい。
ということで出てきたのが電気ドリルとヤスリの刃先。
ヤスリの刃先はその昔メンテスタンドの加工用に買った物である。
こんな物はどこの家庭にもあるだろうからなんの自慢にもならないが。
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こんな感じの刃なのだが、メンテスタンドの加工ではなかなかうまく削れなくて以後ほとんど陽の目を見ていなかった物だが、今回使ってみた所非常に調子がよい。
焦らず少しずつ薄く薄く削るようにしたのだが、思った以上にうまく削れるのでつい調子に乗って穴を大きくしすぎたくらいである。
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削った穴はこんな感じ。
なんというか、エアクリーナーボックスの上面の状況が旧モデルと違って思った以上に穴を開けられる場所が少ないため、ややひずんだ長穴としたのである。
あるページによるとDR350用とノーマルの2つのダクトを付けるとか書いてあったような気がするが、そんな場所は全くない。それどころかDR350のダクトさえも付ける場所がない。苦肉の策でこんな形状になったわけだ。
まあ結構きれいに加工できたのでよしとする。若干穴が大きくなってしまってダクトを付けるとゆるゆるなのがなんだけど。
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これが肝心のダクト。
上の写真でもわかるが、そのままではタイヤハウス(というのか? フェンダーとも違うよなぁ)に当たってつぶれてしまい、せっかく吸気口を広げた意味が無くなってしまうので、長さを短くし、タイヤハウスに当たる部分も切り取った。
あとで更に短くしたので、まねをする人はこの長さは参考程度ということにして欲しい。
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組み上げた状態。なかなかうまくはまったと思う。
ダクトの中に見えるのがタイヤハウス。こんな位置になるのでかなり切り詰めないといけないのである。
加工の際、エンジン側に削りカスが入るとまずいのでエアクリーナーのスポンジを付けままで作業をしたのだが、削りカスがスポンジの目に入り込んでそれを取るのに非常に苦労した。
もともと埃を吸い付けるためにオイルをしみこませてあるので普通に払っても落ちないのである。
灯油で洗って油分を落とし、洗剤で何度も何度も洗ってやっと我慢できる程度にまで落とすことができたが、本来の加工よりも苦痛な作業であった。
ここはやはり素直にスポンジを外して、ついでにキャブとの間のダクトも外してキャブの口をふさいでから作業をするべきであった。
どのみちキャブを換えるための作業なんでキャブ自体も外してから作業した方がよいくらいである。
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乗ってみた感じ、なかなか調子がいい。
旧モデルの時ほど高回転の伸びがない気がするが、低回転では明らかにトルクが出ているし吸気音も旧モデルの時ほどうるさくない。
スロットルポジションセンサーは何もつなげないまま放置してあるが、ひょっとするとこの状態だと低回転よりのセッティングになっているのだろうか。そのうち気が向いたら抵抗を付けて様子を見てみよう。多分鈍い私には体感できないとは思うが(笑)。
あと考えられるのが、排気系。
排ガス対策でやや排気効率が落ちているらしいので、マフラーを換えることでよくなると予想できるが、費用対効果を考えるとそこまでする気にはなれない。
どうせほぼ通勤専用だし。
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