ThinkPad S30 HDD交換 あげいん

前置き

 HDDの換装も無事成功し、お出かけに持っていったりLinちゃんと交代で自宅サーバーとして活躍してもらっていたTPS30だが、去年の秋ごろに妙に不安定になってきた。
いろいろ試してみたところ、どうもHDDが故障しかけているような感じだった。
しかし、フォーマットをしたあとに再インストールを行なったところ、以降何事もなかったように安定して使えていた。次に不安定となったらHDDを交換しようととりあえずそのままに。
で、年末年始の帰省中に起動時にブルースクリーンとなり、勝手に再起動してWindowsが起動という起動二度手間現象が毎回起動のたびに起こるようになった。
これはもうHDDの交換時期だろうとHDD入手のタイミングを計っていたところ、ラッキーなことにたまたま(笑)HDDを入手。
もとIBM、現日立のIC25N060ATMR04というやつ。4200rpm シークタイム12ms キャッシュ8MB 40GB/Platterというスペック。

 そんなわけなので、ここを読む前に前回の内容を一通り読んでからこちらを読んでほしい。

作業開始

 早速HDDを交換し、インストール作業に入る。
MBMを使ってパーティションを切り、D2D用のファイルをコピーする。
ボリュームラベルは空白のまま。
パーティション構成はこんな感じに。(MBMでの表示)

1 0C:DOS FAT32X 0-1370 (10.5GB)←アクティブに設定する
2 0F:DOS ExtendX 1371-7210(44.7GB)
0B:DOS FAT32 1371-6912(42.5GB)
0B:DOS FAT32 6913-7210(2338MB)
3 1C:DOS FAT32X 7211-7295(667MB) ← D2D領域

 余談であるが、過去にフォーマットされたHDDをMBMでパーティションを切ると容量が正しく表示されないことがある。
 この時にはMBMでそのパーティションを開放してからFDISKでパーティションを切りなおすとよいようである。
 で、FDISKだと基本パーティション(MBMだと0C:DOS FAT32Xとなっているところ)は一つしか存在できないことになっているので、FDISKで作成するパーティション以外の基本パーティションを1CにしてFDISKを使う。


 まずはDOSで起動する環境を作ろうとCドライブにDOSのシステムを入れて再起動。
起動しない。おいおい。
このあと、MBMではなくFDISK(もちろん新しいやつ)でパーティションを切りなおしてフォーマットを行ない、DOSの起動を試みるがやはり起動しない。
TPS30のリカバリーディスクを入れても「できねーぜ。IBMに聞きな」と言うようなメッセージが出てD2Dからのリカバリーにいきそうもない。
ふと思いつき、FDISK /MBRを試す。
なんと、今度はDOSで起動するようになった。勝利は目前か。
ちなみにこのHDD、USB接続の外部HDDから取り出したもの。

 前回の時はD2D領域を隠しパーティションにするためにMBMをインストールしたが、何もインストールしなくともパーティションの種類を0Cから1Cに変更すればよいということをあれから学習している。にもかかわらずついMBMをインストールしてしまう。
で、起動時にD2D領域を選択すると、あら不思議、セットアップが始まるではないか。
ということは、ボリュームラベルは必要ないということか?。
セットアップ途中での再起動時にMBMが壊れているというメッセージが出て先へ進まなくなるが、リカバリーディスクを使うことで再びセットアップを継続することができた。
はずなのだが、途中で余計な操作をしたせいか「なんちゃらというファイルがない」(多分日本語表示用のフォントファイルだと思う)と言ってきたが、とりあえずインストールは継続できた。のだけど、なんとなく気持ちが悪いのでいろいろ試しながら再度インストールすることに。

実験開始

 まず、パーティションを切ってからフォーマット。とりあえずボリュームラベルは入れないでおく。
最初のパーティションにDOSのシステムを入れて起動を確認。D2Dのパーティションにもシステムを入れてMBMをインストールし、どちらのパーティションからでも起動することを確認。D2Dのパーティションにセットアップ用のファイルをコピーしておく。
D2Dのパーティションは見える状態としておく。
この状態でリカバリーディスクで起動し、リカバリープログラムを使える状態にする。
さて、これで再起動をすればF11を押すことでリカバリーが開始するかもしれない。
結果:普通にCドライブからDOSが起動した・・・。

 次の実験。
D2Dのパーティションを隠しパーティションに指定してみる。このまま再起動をするとDOSが起動してくる。再びリカバリーディスクを適用してから再起動。
結果:やはりDOSが起動した。

 次の実験。
D2Dのパーティションを見えるようにしてボリュームラベルをIBM_PRELOADのみ指定。
結果:同様。

 次の実験。
ボリュームラベルをIBM_SERVICEのみ指定。
結果:見事起動時に「F11を押すとインストールを開始するぞ」のメッセージが出た。
F11を押してインストールを開始。無事インストール終了。
インストール後にはD2D領域は隠しパーティションとなり、OSの入ったパーティションのボリュームラベルは勝手にIBM_PRELOADにされてしまっていた。

結論

 結論として、D2D領域は隠しパーティションにする必要はなく、ボリュームラベルはD2D領域をIBM_SERVICEにするだけでOKということらしい。
 パーティションの切り方はこれ以外でも行けるのかどうかまでは試していないが、ひょっとするとDOS FAT32Xが2つよりも多い場合には、Windows2000をインストールするパーティションをIBM_PRELOADにする必要があるのかもしれない。あるいは最初のパーティションに勝手にインストールされてしまうのか?。D2D領域は後ろになくてはならないのか?。
まだ謎は残るがとりあえずこんなところで。

結び

 で、結局起動時のブルースクリーン現象は消えていないので、HDDではなく本体の問題なのかもしれない。
 とりあえずサーバーにしておけば起動しなおすことはそれほどないので問題なしとしよう。

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