日記のような物

目次


2004/06/29 出張報告・三日目
2004/06/26 出張報告・二日目
2004/06/21 出張報告・初日
2004/06/12 妨害工作
2004/06/09 高級ホテル
2004/06/05 アクセス増加?
2004/05/26 エクセル大好きな人
2004/05/23 クッキー
2004/05/19 なんとかしないと
2004/05/17 再インストール
2004/05/12 Windows Update その2
2004/05/10 それでいいのか?
2004/05/08 ハードディスク故障
2004/05/02 床屋
2004/04/25 野性の王国・モスラ襲来
2004/04/22 Kerio Personal Firewall 4
2004/04/21 シャア専用
2004/04/19 Windows Update
2004/04/14 全力とか絶対とか
2004/04/11 MS提供アンチウィルスソフト
2004/04/07 銘版高速
2004/04/01 エイプリルフールの陰謀

2004年_1
2003年_1 2003年_2 2003年_3 2003年_4 2003年_5
2002年_1 2002年_2 2002年_3 2002年_4 2002年_5 2002年_6
1999年版 2000年版 2001年_1 2001年_2 2001年_3 2001年_4

表紙へ


2004/04/01 エイプリルフールの陰謀

 最近のニュースを見ていてちょっと気になったことがある。

 まず、三菱自動車のトラックのハブに欠陥があったという話題。
 問題となった事故があったのはかなり前のことである。なのに最近になって再びこの話題がニュースに出てくるようになった。
 普通ならば「また三菱自動車がリコール隠しをやっていたのか」という感じですぐに終わるはずなのだが、数日にわたってこのニュースが繰り返されていた。
 ここ数日でやっとおさまったようにみえるが。

 次に回転ドアに挟まれて子供がなくなったというニュース。
 確かに事故としては悲しいものであるが、なんだかものすごく大事のような報道である。
 平均年1回程事故があったらしいが、それって安全とはいえないまでもここまで騒ぐことだろうかというくらいニュースに取りあげられている。
 それが問題なら世の中もっと問題となることはたくさんあるだろう。
 電車の事故なんかもっと多いし、車の事故だってはるかに多い。
 そう、確かにニュースではあるが、そこまで引っ張る話題だろうかという気がしてならないのである。
 (後日談:実はもっと大量にこの手の事故が起こっていたそうな・・・)

 だいたいこのように何かの意図を感じるようなニュースが流れる時には裏で政治がらみの何かが行われているのである。
 適当なニュースで世間をひきつけておき、それを隠れみのにして一般市民が反対しそうなことを決めているに違いない。

 さて、問題の4月1日。
 これはなんの日だろうか。
 そう、商品の価格表示が税込みになった日である。
 世間一般では、税込み表示にすることで税率を上げても店やメーカーが値上げしたようなイメージを持たれるために政治家への風あたりをごまかせるので、税率を上げるための布石だと言われている。確かにそういうこともあるだろう。
 しかしもう一つ忘れていることがある。

 初めて消費税なるものが導入された直後、私達の回りに何がおこったかおぼえているだろうか。
 いつのまにか知らず知らずのうちにひっそりと、しかし確実にお店のレジは消費税対応となっていったのである。当然税率変更に対応していることだろう。
 レジを売っている会社はそれはそれは潤ったことと思える。
 しかし、既に消費税が定着してかなり経ち、新しいレジを買ってくれるところもなくなってきた。税率を変えてもらうことで新しいレジを売ろうにも、既に売ってしまったレジは税率変更に対応しているとしたら、誰がわざわざ新しいレジを買うだろうか?。
 そこで出てきた案が「税込み表示にする」というものである。

 そう、この税込み表示こそレジ業界と政治家の癒着に違いない。

 へ?、今のレジでも内税外税の対応はできているって?。
 うーむ、困った。


 そうだそうだ、ニュースをよく見ているとあちこちのお店での値札の貼り替えの様子が出ている。
 これだ、これに違いない。
 大量の値札が必要になるのだ。
 ということは「値札屋さん」が首謀者だ。と思うのは素人の甘さ。
 値札は紙でできている。つまり、裏には紙ギルドが暗躍しているのだ。
 紙ギルドの支配件はかなり広範囲に及ぶ。
 ちょっと大きい会社だと妙に頻繁に組織名が変わるだけの無意味な組織変更を行なっているような気がしないだろうか?。
 それにつれて回りのどうやりくりしても今の組織以外考えられないような小規模な下請け企業も組織変更をしている。
 この組織変更で最も利益を得るのはどこか考えて欲しい。
 そう、名刺屋さんである。さて、先程の値札のことを思いだして欲しい。
 名刺も紙でできている。つまり、ここにも紙ギルドの存在を感じ取ることができるのである。

 ということで、今年のエイプリルフールの犯人は紙ギルドに違いない。
 名前からしてバロム1に出てくる怪人にも似ている。
 恐るべし紙ギルド。

2004/04/07 銘版高速

 西のほうにある高速道路の話じゃなくて。

 製品を作って出荷する際、銘版というものを貼る。
 私の部署の場合、会社名などの基本的なものが印刷されているシールにスタンプで製品番号とシリアル番号を記入する。
 とか言っても、銘版を貼って出荷しているのは私だけなんじゃないかという噂もあるが、それはさておきこのスタンプを打つのが面倒なのである。
 面倒というのは技術的というよりも(いや、なかなかまっすぐ押せないから私にしてみると技術的にも面倒なんだが)精神的に面倒なのである。

 棚からスタンプセットの入った箱を出し、乾燥しないようにビニールでくるまれたスタンプ台を出し、英数字一文字ずつバラになっているスタンプから必要な文字を選びだして連結して文字列を作り、銘版に押印する。
 一枚だけならまだいいのだが、複数枚となるとシリアル番号を変えていくために毎回文字列の組みなおしをしないといけない。

 ということで、PC接続タイプのラベルライターを使って自動で印刷させようともくろんだのである。
 しかし、まずはそのラベルライターを買わないといけない。
 購買に電話をして現在の銘版の値段を確認する。うちの購買で買っているものが法外に高いことを承知の上である。
 予想通りいい値段が返ってきた。

 理不尽大魔王に「一枚この値段だそうですよ。これなら・・・」と言いかけたところで大魔王は「見本はあるか?」と聞いてくる。相変らず人の話を最後まで聞かないやつだ。
 見本を渡すと「隣の印刷屋で見積もり取ってくる」といって出ていく。
 帰ってくるなり「1/4を切る値段だったので1,000枚頼んできた」だそうな。
 まさに速攻、超高速。もう光の速さを越えている。こういう時だけは

 そりゃ単価は安いにこしたことはないけど、一枚一枚スタンプを打つ私の身にもなってくれ。この作業、あんたがやってくれるのなら文句は言わんけど。
 つーか、今時手打ちのずれたスタンプ銘版というのもどうかと思うぞ。

 こうして世界征服の野望がまた一つ阻止されてしまったのである・・・。

2004/04/11 MS提供アンチウィルスソフト

 先日のこと、実家の姉から電話が来た。
 「最近インターネットを開くのが遅いのだけど」とのこと。
 この際用語の使い方がおかしいというのは置いといて、「最近なにか新しいソフトとか入れた?」と聞くとノートンのアンチウィルスソフトを入れたという。
 買ったのかと聞くとMSのサイトに30日限定の試用版があったのでそれをインストールしたのだと。

 多分それが原因じゃないのかと思うのだが、せっかく入れたアンチウィルスソフトなのだから設定をなんとかしてあげたいところだが、あいにく私は使ったことがないのでどこをどう設定すればいいかよくわからない。
 ま、全然つながらないわけでもないのでそのままでもいいかな、とか思っていろいろ話を聞いてみた。

 「で、ウィルスの定義ファイルのアップデートはやったの?」
 「やったよ」
 「ほんのちょっと前に最新版が出たはずなんだけど、いつアップデートしたの?」
 「インストールした時にしたっきりだよ」
 「そんなんじゃ意味がないよ。すぐに最新のやつにしないと」
 「それがね、インストール後に一回だけアップデートができるやつなんだってさ」
 「・・・・」

 こんなの全く意味がないじゃないか。
 今時一ヶ月前のウィルス定義ファイルを持っていてもゴミと一緒だ。
 せめて試用期間中くらいは普通にアップデートさせてくれてもいいんじゃないのか?。
 「うちはアンチウィルスソフトをいれているから安心だ」と思いこんでいる人は大勢いるはず。
 MSは自社ソフトではウィルス対策は不可能と判断して外部のソフトを使用することをすすめて来ているわけだが、その結果がこれじゃあねぇ。

 即刻「とりあえずアンインストールして様子を見てみそ」とアドバイス。
 ついでにパッケージ版のアンチウィルスソフトを買って入れるようにいっといた。

 個人的には今時の流行のやつ(メールに添付されてくるやつね)は注意してさえいれば防げるから、勝手に侵入してくるやつをファイヤーウォールで遮断しておけばそれでいいような気がするけど。
 で、時々オンラインのウィルスチェックを使って検査をする。
 もちろんIEとアウトルックは使わないという前提で。

 それにしても、たとえ試用版とはいえなんでこんなやり方をするのかねぇ。

2004/04/14 全力とか絶対とか

 このような台詞をやたら使う人、他の人に強要する人は嫌いである。

 自分のところの日程がずれこんだのにその仕事を他に渡す際に「いつまでできますか?」とか聞くので日程を説明すると「それじゃ間に合わないじゃないですか、いついつまでにやってください」という。それなら最初から日程なんか聞くなよ。
 で、「絶対に間に合わせてください」などという人がいる。
 自分ができなかったことを平気で他人に押しつける人。

 「全力で救助を行ないます」などというわりに現地へ行ったのは外務大臣。
 全力というのなら大臣みずから行くべきじゃないの、などと思ったりする。
 仕事でも「全力であたれ」とかいうけど、そんな能力持ってないし。

 「テロは絶対に許さない」といっている人がいるが、それでテロが起こってしまった場合の「絶対」の存在はどうなるのか。
 無責任な台詞だと思う。

 「絶対」なんてのは基本的にはありえない。
 ま、手に持った物体が今手を離したら下に落ちるという程度の簡単な事柄なら「絶対」といってもいいかもしれないが、その時にいきなり宇宙が消滅するかもしれないし(笑)。
 「絶対」の約束が守れるようならハナからそういう台詞の出番はないのだろうけど。

 前の会社で「やらざるをえない」とか「もうあとがない」とか毎日のように言っていた人がいたけど、予定通りに進んだためしがない。もっともはじめてやることで何が起こるかわからない状態だからしょうがないのだけど、それならそういう台詞はいうべきじゃないと思う。
 で、結局予定通りに行かなくても「あと」はちゃんと存在するわけで、特に責任を取らされたというわけでもない。

 なんかさ、軽々しくこういう台詞をいう人が多いような気がする。
 こういうのが気になるのは私だけなのかな?。

2004/04/19 Windows Update

 最近またいつものWindowsのセキュリティホールが見つかり、社内でも「Windows Updateを行なうかマイクロソフトのサイトでアップデートを行ないましょう」みたいなアナウンスがあった。

 それじゃあと久々にWindows Updateを行なってみたところ・・・。
 Windows Update はシステム管理者によって使用不可になっています。
 というメッセージが。
 へいへい、そうですよ、私が会社で使っているのは既に無償サポート対象からはずされたWindows98ですよ。SEでもないし。
 OSを替えようにもセレロンの400MHzのマシンじゃ今時のOSは辛いしね。
 というか、「システム管理者」って誰のことだ?。

 で、マイクロソフトのページを見ると、Windows98に関してはSP1の提供もSEへのアップグレードサービスも行なっていない。
 なんでも「配布するのには不適切なプログラムが入っていた」みたいな事で配布を中止しているらしい。
 それなら適切なプログラムに置き換えて配布すればいいのに。

 けど、未だに古いOSを使っている人がいるのだから、将来のサポートは期待しないにしても、過去に行われた修正プログラムくらいは入手可能にして欲しいものだよな。
 メーカーがサポートを中止した時点でフリーソフト扱いにしてくれないものだろうか。
 ついでにソースも公開してくれるとより安心して使えるOSになりそうな気がするのだが(笑)。

 本や音楽にしても、著作権がどうのとこうるさいことを言っているが、売り手が売ることを放棄した時点でコピーフリーとしてくれないものだろうか。
 どうしても聞きたい曲や読みたい物語が手に入らないというのはある意味作者の本意に反するのではないだろうか。
 著作権って作った人の権利ではなくて売る人の利益を守るためにあるんでしたっけ?。

2004/04/21 シャア専用

 某社の試験装置の一部に小さな装置が設置されている。
 製品の代わりに単純な信号を出す装置なのだが、なぜか「シャア専用」と書いてある。
 何がシャア専用なのだろうか?。
 ひょっとして信号の速度が通常の3倍なのだろうか?。
 そういえばそういう特別仕様の改造をやらされた記憶があるようなないような。
 それにしても会社の備品に堂々と「シャア専用」と書くというのはいい根性をしている。だいぶ色あせているのでそれなりに長い期間その存在を認められていたということか。
 上司から注意されることはなかったのだろうな、多分。
 というか、上司にもそれで通じていたのかもしれない。う〜む。

 しかし、それほどにまで一般名称なのか?>シャア専用



 そう言えば、最近発売された傷絆創膏もなかなかによさそう。
 もうテレビでコマーシャルも流れている。
 最近評判の閉鎖療法とか言うやつ。
 今まで国内では傷の治療用としては認可されていなかったはずなのだが、ようやく認可されたということか。
 宣伝文句も「3倍早くなおる」というやつで、これもシャア専用かと思ったがそうでもないらしい。
 だからといってこれをつければ誰でもシャアになれるわけでもないので使用時には注意が必要と思える。

 いつも絆創膏は持ち歩いているが、ここ何年か絆創膏を使うような怪我ってほとんどしたことがない。
 一時はでかいすり傷でも大丈夫なように、ツーリング時には大人の手のひらくらいの絆創膏も持ち歩いていたんだけどな。

 今のところ全然使う予定がない(いや、ないほうがいい)のだが、なんとなく買っておきたい一品である。

2004/04/22 Kerio Personal Firewall 4

 今までファイヤーウォールはKerio Personal FirewallのVer.2.1.5を使ってきていた。
 一時的にVer.4を試したことがあったが、いまいち設定方法がよくわからずVer.2に戻していたのである。
 たまたま検索をしていたらVer.4の設定を説明しているページがあり、そこに私の知りたい情報が書いてあったので再び最新版(Ver.4.0.16)をダウンロードしてとりあえず会社のPCにインストールして試してみた。

 確か前回には出なかったように思える古いバージョンの設定を引き継ぐかのメッセージが出て、ちゃんと今までの設定も引き継いでくれた。
 (ひょっとすると、前回は古いバージョンをアンインストールしてから新しいのを入れていたかもしれない)
 のだが、やはり一部思いどおりに動いてくれない。ということは、完全に前の設定を引き継いでいるわけではないのか?。

 ということで、先程仕入れた情報をもとにその設定を行なうと、ちゃんと希望通りの設定ができ、問題なく使えるようになった。
 設定ボタンをクリックしたあとの反応が妙に遅いのがなんだが。
 ということで自宅のPCにも入れてみることに。
 って、会社のPCは実験台かよ(笑)。

 会社から帰ってきて最新版をダウンロード。
 今度は前回の設定を引き継がずに新規インストールを試してみる。
 インストールを終え、ひととおりの設定を済ませて(ネットにアクセスするソフトを片っ端から立ち上げて登録して行くだけだから楽勝)ネットにアクセス。
 結構調子がいいではないか。

 気まぐれで、速度を測定してみる。
 1.3Mbps・・・。
 某所から入手した最新の情報では2Mbpsを越えていたはずなのだが。
 試しにファイヤーウォールを古いバージョンに戻してみる。
 2.1Mbps・・・。
 やっぱり新しいファイヤーウォールは処理が重くなっているのか。
 600MHzのCPUでは最新のソフトは辛いということだな。
 会社のはセレロンの400MHz@Windows98だからさらに辛いはず。

 ちうことでぺんちくんは古いバージョンに戻すことに。
 当然会社のも戻さないといけないな。
 悲しい世の中になったもんだ。

2004/04/25 野性の王国・モスラ襲来

 ということで、写真ページを更新。

2004/05/02 床屋

 カット980円という看板を掲げている床屋さん、見かけも小奇麗だしパンチパーマのたばこを吸ったヤニだらけの手で人の頭に触るようなおやじもいなさそうなんで、ちょっと気になっていた。
 私の髪は誰がカットしてもほとんど変わらないので床屋の腕というのはそれほど気にしない。というか、カットする方にしても楽な部類ではないだろうか?。
 いつもは帰省のたびに実家のお向かいさんの床屋に近所付き合いの一環として行くほかは、自分で適当に切るか行く度に不愉快な気分になる床屋に行く程度。
 そんなこんなで気温も上がって来ているし髪も伸びてきているので試しに行ってみようとチャレンジ。

 店内は床屋の造りではなく、床に大きな鏡を置いてその前に椅子を置いてあるだけ。
 そんなのが4セット。
 店員はみんな細身で、パンチパーマでもなくおやじでもない。
 少なくとも見える範囲ではたばこを吸っていないし、店内もヤニ臭い感じはしなかった。
 作業に必要な最低限の道具は腰に着けたベルトにセットしてあるので、鏡と椅子を置く場所があればどこでも開店できるというわけだ。
 そう言えば、このチェーン店、私の行動範囲の中でも何店か見かける。

 1/3の確率を勝ち抜いておねーちゃんに当たったのはラッキーかも(笑)。
 対応も悪くないし、カットも普通にしてくれる。
 細かいところを充電式のバリカンでこなすのはちょっとなんだが、値段を考えればまあいいだろう。
 これならいいかな、という感じで支払いに行くと、FMVのノートPCにペン入力で何かを入力するとPCごとこちらに向けてくれる。
 画面一杯に「980円」という表示が出ている。
 代金を渡すとその金額をやはりペンで入力するとおつりが表示される。
 ふと見ると、キーボードにカバーがされていて、ペンでしか入力ができないようになっている。
 PCとレジは連動していない模様・・・。

 わりといい印象で帰る道すがら、バイクで走っていると気のせいか背中がチクチクする。
 帰ってきて服を脱ぐと、背中に切った髪が結構入りこんでいる。
 私の髪はストレートの硬めなのでかなりチクチクするのである。
 これはたまらないということでシャワーを浴びて服も着替える。

 カット代が安くても、帰ってきてシャワーを浴びるのと増えた洗濯物の処理の手間を考えるとあまりお得な感じはしない。
 やはりちゃんとした設備でカットしてくれる床屋がいい。
 そんな床屋で納得できる安さのところを探す旅はまだ続く・・・。

2004/05/08 ハードディスク故障

 ハードディスク(以下HDD)といっても、PCのではなくハードディスクレコーダー(以下HDR)のやつ。
 このHDRというのは、ビデオテープレコーダー(以下VTR)に比べるとなかなか使い勝手がいい。
 VTRと違い、いちいち巻き戻しなどをしなくとも見たい番組にアクセスすることができる。また、録画中にも録画済みの番組を見ることができるし、現在録画中の番組の録画済み部分を見ることもできる。
 VTRのように録画が終了するまでただ待つしかできなかったのに比べると時間の自由度が高いのである。

 私が使っているのは日本デジタル家電(略称はなぜかNYX)というところのロクラクというやつ。
 HDDの容量が80GBで、私の持っているPCのどれよりもでかいHDDを積んでいる。なんか悔しい。
 家電メーカーのに比べると非常にコンパクトで、やや大きめの外付けHDDという感じ。
 操作性もなんとなくPCの周辺機器的な雰囲気で、そのへんで安く仕入れたような装置の操作性とマッチしていない汎用リモコンや覚えにくいメニュー構成、どんどんずれていく時計などお世辞にも使いやすいとは言いがたい。
 しかしながら、USBでPCと接続できること、HDDが自分で簡単に交換できること(もちろんメーカー保証外となる)などからPC自作派にとっては魅力のある存在である。
 ちなみに新しいモデルではUSBも2.0になったうえにLANポートも備えており、インターネット配信も可能らしい。
 インターネット経由で時刻補正ができたかどうかまでは不明だが。(普通のビデオデッキは時報を受信して時刻を合わせている)

 で、こいつが最近になって表示上は録画していることになっているのに実は途中でHDDのアクセスが止まり、録画されていないという症状がでるようになった。
 特に予定のないゴールデンウィークということで時間潰しにHDRのHDDをPCに接続してみた。
 なんと、HDRはPCで使われているフォーマットとは異なるフォーマットのようで、領域確保がなされていない。ふーむ、そういう物なのかぁ。
 DOSでFDISK、FORMATを行い、Windowsを起動して大量にファイルを書き込み、所々削除しては再び大量のファイルを書き込み、を繰り返したあとにデフラグをかけてみる。
 なんということなく普通に使える。
 それじゃあとHDRに戻してみると、やはり録画が途中で止まっている。
 それだけではなく、「ハードディスクが異常です」とかのメッセージまででるようになってしまった。

 しかたがないので近所というほどに近所ではないPCパーツショップにHDDを買いに行く。今まで80GBで足りていたので値段を考えて当然80GB。
 組込んでみると普通に使える。
 試しにもともとついていたHDDを付けてみるとやはり「ハードディスクが異常です」といわれる。
 それにしてもHDDの交換がやりやすい装置である。下手するとPCのHDD交換より簡単かも。
 造りは「本当にこれで製品として売っていいのか?」と思えるほど自作PC的な感じなのだが。

 連休も終わったことだし、異常だといわれたHDDを会社に持っていって再びFDISK、FORMATをしたあとでスキャンディスクをかけてみる。
 そう、自宅のPCはWindows2000なのでスキャンディスクがないのである。会社のはいにしえのWindows98。
 セレロン400MHzの超高速マシンでお昼前から夕方までかかってスキャンディスクを行ったところ、異常なし。
 いったい何がおかしいのだろうか?。

 ということで、このHDDはぺんちくんに取り付けることに。
 やっとうちのメインマシンもHDR並みの容量のHDDを持つことになった訳だ。
 IDEは最大で4台しかドライブを接続することができないので、古い10GBのがリストラされた。
 これで40GB+80GB+20GB+16GBの合計156GB。
 後ろの2つはノートPCからはずしたやつだったりする。
 しばらく様子を見て問題ないようなら10GBは会社のPCに付けてあげよう。
 ちなみに現在の会社のは6GB+2GB+2GB(笑)。

 それにしても、いくら予定のない連休だからといってわざわざネタを提供してくれなくてもいいのだよ、HDR君。

2004/05/10 それでいいのか?

 ちょっと細かいネタはあるのだけど、今日の話題といえばやはりWinnyの作者が逮捕されたことだろう。
 著作権法違反幇助の疑いとの事だが・・・。

 ソフト自体は匿名でファイル交換を行なうというものなのだが、その使われ方が著作権の存在するデジタルデータのやり取りに使われていたというもの。
 まぁ、それを目的として作られたのかもしれないけど。

 でも、そういう機能があるものを作って逮捕されるということは、簡単に法定速度を越えることができ、使い方しだいでは人を殺すこともでき、事実その目的で使われることもある自動車を作っている人なんか真っ先に逮捕されなきゃいけないではないか。
 組織ぐるみで武器を作っている会社をほおっておいてたかがソフトの作者という個人を逮捕するってのもねぇ。
 そんな暇があるのならまだ他に逮捕する相手がいるんじゃないのだろうか?。



 そうそう、HDRだが、あのあとも録画が停止する症状が出てしまった。
 最近やったことといえばファームをアップデートしたくらい。
 しょうがないのでファームを古いのに戻して様子を見ることに。

2004/05/12 Windows Update その2

 前回、なぜかWindows Update はシステム管理者によって使用不可になっています。という謎のメッセージが出てアップデートできなかった会社のPCのWindows98。
 今日、他の人のPCでWindows98を再インストールする羽目になったのだけど、そいつではちゃんとWindows Updateが使えた。

 単調な仕事に飽きたので忙しい仕事の合間にマイクロソフトのサイトを探し回ると、この現象に対する答えが書いてあった。
 なんと、レジストリでWindows Updateを禁止されていたのである。
 レジストリを修正したら無事アップデートができた。
 しかし、なんでレジストリを書き換えたんだろうか?。
 というか、私が書き換えたのか?。
 アップデートの自動通知は真っ先に消したりするが・・・。

 世の中謎が多すぎるよなぁ。

2004/05/17 再インストール

 CD-ROMドライブがまともに認識できないとか、あるアプリで印刷ができないとか、年賀状ソフト(住所録データベースとしてしか使っていないという噂も)が起動時にエラーを出して起動しないとか、新しいSCSIカードを組込もうとすると得体の知れないエラーを出してドライバの組込みができないとか、そういったさまざまな症状に我慢するのもそろそろうっとおしくなってきたのでWindows2000を再インストールすることに。

 CD-ROMに関しては、DOSでは使えているのでSCSIカードの問題ではないかと思ったのだが、上記のとおりSCSIカード自体新しいのを組込むことができなかったので再インストールのついでにSCSIカードも交換することに。

 まずはDOSでSCSIが使えるようにする。
 これができないことにはCDからインストールすることができない。
 私の使っているCD-ROMドライブは3台ともSCSIなのである。
 SCSIカードが変わると当然ドライバも替えないといけない。
 当然といえば当然なのかもしれないが、今時のSCSIカードのマニュアルにはDOSでの組込み方なんかまともに書いていない。
 付属CDの中にあるマニュアルと今まで使っていたDOSの起動フロッピーの記述を参考にしてなんとか起動ディスクを作り上げる。
 その起動ディスクで起動してHDDをフォーマット、システムを転送してHDDから起動できるようにする。
 あとで別のHDDを見たら、インストール用のファイルはすべてHDDにコピーしてあったが、アッブグレード版なんで古いバージョンのCDが読めないといけないから結局はやんなきゃいけないのだな。
 なぜか2番目のCDだけ読めないが、とりあえずインストール作業に入る。

 SMARTDRIVEが組込まれていないと時間がかかるよ、という警告がでたのでハードディスクの中を捜し回ってこいつを組込む。
 なぜかインストールの途中で止まってしまう。
 そういえば以前も同じことをしたような・・・。
 余計なソフトは外して際チャレンジ。
 今度はちゃんと進んでいる。すげー遅いが。
 一生懸命CDの中身をHDDにコピーしている。
 しつこいようだがあとで他のHDDを見たらインストール用のファイルはすべてコピーしてあった。なにも遅いCDからコピーさせることもなかったらしい。

 てな事につまづきつつかなりの時間かかってやっとインストール完了。
 まずはWindowsアップデートでセキュリティ関係のだけはアップデートしておく。
 こんな巨大なファイルをいちいちダウンロードしてインストールするのはつらすぎ。
 あとでHDDを見たらSP4のインストールファイルはHDDに保管してあった・・・。

 再インストール後はSCSIも使えているしCD-ROMドライブもDOSで使えなかった2番目の物も含めてすべて使えている。
 ネットワークカードのドライバを組込む時に、何を勘違いしたか他のメーカーのものを組込もうとして数回ハング。
 本来のメーカーのものを組込んだのだが、それはノート用のカードのドライバで再び入れなおし、という楽しいイベントもこなして6時間ほどかかって最低限の環境は構築できた。
 細かいソフトは必要に応じて組込んで行くことに。

 ちゃんとCDも使えるし年賀状ソフトも起動する。もちろんSCSIカードも組込めたしおそらくは印刷もできることであろう。(ネットワーク先のプリンタの設定方法忘れた・・・)
 Operaもいきなり7.5を入れてみたりする。

 しかし、いったい何が原因であのような状態になってしまったのだろう。
 ソフトをアンインストールする時に必要なプログラムまで消してしまったのか、あるいはWindowsアップデートによる弊害なのか。
 謎だよなぁ。

 まあ、天気の悪い週末の正しい過ごし方ということで。

2004/05/19 なんとかしないと

 ある日のこと、私がいない時に理不尽大魔王が私の作業机を使って何やら作業をしていた。
 で、そのままやりっぱなしで帰ったらしい。
 作業後の後片付けもなく、測定器の電源も入れっぱなしとのこと。
 若いやつが電源を落としてくれたのだが、この会社はISO14001を取得した会社であり、大魔王はISO14001の推進メンバーの一人でもある。
 (ISO14001というのは、身の回りの整理整頓などから始まり、資源の有効活用や地球環境に対する配慮などを行なう宗教。宗教に加入するにはお金の力が物を言うらしい)

 この人のやりっぱなしというのは今に始まったことではない。
 以前にも何度か、というか、やるたびにといった方が正しいのだが、このようなことがあったのである。

 べつに、自分の机でやってくれるのならなんてことはないのだが、この人は自分用の作業机がないので、わざわざ私の机を使うのである。
 共用の机を使えばいい物をわざわざ私の机を使うのである。
 これでちょっとうるさい人(部長とかISO14001の推進メンバーとか)に見つかると、注意されるのは私なのである。
 前回の場合は私にはアリバイがあるので言い訳はできるが、部長に至っては「そんな言い訳はするな」みたいなことを言いかねない。
 つまり、これはきっと私に対する挑戦状に違いない。

 ということで、理不尽大魔王に「この前使いっぱなしだったじゃないですか。おまけに電源も入りっぱなしでしたよ。後片づけくらいちゃんとしてください」といやみを言ってあげた。
 すると「そうだよなぁ、なんとかしないといけないなぁ」と他人事のように言う。
 なんとかしないといけないのはあんただけなんだよ。


 教訓
 机は他の人が使いにくいよう、適度に散らかしておくべし。

2004/05/23 クッキー

 最近になってようやくOperaのバージョンを7.5にした。
 今まで使っていたのは6.06。
 それというのも、私がよく使うキーボード操作が7.0以降まともに動かなかったのが、7.5になってやっと使えるようになったから。まだ一部怪しい動作も残っているが、それほど使わないところなのでよしとする。
 7.5はまだ英語版しか出ていないが、言語ファイルを7.23等のものを使えばほとんどのメニューは日本語となる。
 日本語版の7.5が出るのは6月になってかららしい。

 なんというか、今まではトランスウエアというところが販売権を持っていたのが、対先日からライブドアというところに販売権が移ったらしい。
 これまた素晴らしいことに、トランスウエアにとっては寝耳に水的な事態だったようで、トランスウエアは法的な確認が取れるまではとりあえずOperaの販売&ダウンロードサービスを中止している。
 一方ライブドアは既に日本語版Operaの販売を開始しているが、7.23のWindows版のみ。
 トランスウエアにはあった6.06やLinux、Mac等他のOSのものはまだない。
 もっとも、Opera本家からダウンロードすればいいだけの話だけど。

 てな事は置いといて、6から7になってクッキーやパスワードの管理ができるようになっているのがなかなかいい。
 今までクッキーといえばすべて許可するかすべて拒絶するみたいな設定(もしくはそれに毛の生えた程度の設定)しかできなかったのが、そのドメインに対してとかそのサーバーに対してとか、Opera起動中のみ有効とかその手の設定ができるのである。
 さらに、確認ダイアログではどのドメインがどのような内容のクッキーが設定しようとしているのかも表示されるので、より判断しやすくなっている。
 ま、既にVer7を使っている人にしてみれば何を今更というところだろうが。

 あちこちのページを覗いてみると、結構クッキーを喰わせようとしているページがあることに驚く。
 ほとんどがアクセス解析(?)とか広告がらみや掲示板などの名前をおぼえてくれるものなのだが、とある掲示板ではなぜかアダルトサイトのクッキーでもてなしてくれた。
 その掲示板はあだるととは関係ないところなのだが、なぜにそのようなところからクッキーを押しつけて来るのか。
 いわゆる無料掲示板なのだが、同じ掲示板システムを使っている他の掲示板ではそんなことはない。
 表示されている広告にもそんなものはないようなので、やはりそのページに何かがしかけられているのではないかと思ってしまう。

 IEとOEで満足しているのではなく、たまにはOperaでも使って自分のページのチェックしてみてはいかがだろう。
 特に無料掲示板とか無料ホームページサービスなどの広告が出るところを使っている人。
 知らないうちに意外なクッキーが仕掛けられているかもしれない。
 まぁ、おそらくその手の人のほとんどはそういう事には興味を示さないのではないかとは思うが。

 Opera以外にもMOZILLA(スペルはあっているかな?)系のブラウザなんかも最近は結構いいようだし、これらにもちょっと興味はあるが。

2004/05/26 エクセル大好きな人

 世の中にはエクセルが大好きな人がたくさんいる。
 特に理系の人にその傾向が強いような気がする。
 書類といえばなんでもかんでもエクセルで作るのである。
 「そんなのワードで作った方が楽じゃないか」と思えるような物までエクセルで作るのである。

 よく見かけるのが、エクセルのセルをやたら細かく設定して原稿用紙のマス目に見立てている人。
 私の知っている人は、このマス目を作るのにセルの幅と高さを手動で一つ一つ設定していた。
 「ワークシートの左上の四角をクリックすればワークシート全体が選択されるので、その状態で書式メニューからセルの幅と高さを設定すれば一発」ということさえ知らないのである。
 そうやって作られたシートを渡されると、あとから記入とか修正をするのが非常に大変なのである。
 で、そうやって作っておきながら結局テキストボックスを張りつけてその中に文字を入力している。
 そんなの、セルの結合でいいじゃないか。
 というか、原稿用紙のマス目を作っている時点で勘弁してくれといいたい。


 最近もらったワークシートでこんな造りのものがあった。
 表でもなければ計算もしていない。
 単に「こういう形のフォームにしたかった」というだけのしろものなのだが、たったこれだけの中にも罫線、セルの結合、文字の配置の調整、図形の四角、図形の線、テキストボックスと多彩な技が使われている。

 試しに「改善重量」と「総重量」のところに適当な数字を入力してみて欲しい。
 いらいらしてこないだろうか?。
 何を考えてこんな作り方をしているのだうろか?。
 こんなのが至る所に存在しているのである。
 で、「このフォーマットをもとに資料を作成すること」とか言われるのである。
 キーボードを叩き壊したくなる衝動をおさえつつ資料を作成する私の気持ち、わかってもらえるだろうか。
 ここまで苦労して書くのなら、エクセルをやめてワードを使えばいいのに。
 (ちなみに、私もワードは嫌いだが、効率を考えてワードとエクセルを使い分けている)

 さらに「部内全体でこれを押し進めよう」とかいいつつ、部内でこの書類を作成する必要性のある仕事をしているのは私だけではないかという噂もあるのだ。
 まったくもってガッデムである。
 ワードで作りなおしてやろうか。

2004/06/05 アクセス増加?

 なんだかここしばらくアクセスが増えているようだ。
 トップページのアクセス数はほぼ安定しているのだが、主要ページの参照数が増えてきている。
 今までは1日800前後からじょじょに落ちぎみだったのが、なぜだか1,000を越えるようになってきている。

 更新密度が高くなると増える傾向になるのはなんとなくわかっていたのだが、それにしてはトップページのカウンタは増えてない。
 それと、よそ様のURLつきの掲示板に書き込むと何人かは来てくれるようで一時的に多少アクセスが増える傾向になる。

 ここしばらくはそれほど掲示板にも書き込んでいないので、こちらのセンはないような気がする。
 てなわけで、日記の更新もしばらく放置してみたのだが、アクセスはそれほど落ちこんでいないみたいである。
 (とか書いているけど、ネタがないだけというのが本音らしい)

 というか、定期的にチェックしている人はトップページか日記のページを見に来ると思うのだが、そういう人が多少増えたところで1日200とか300は増えないと思う。
 で、他のページは検索で直接飛んで来る人がほとんどである。
 ということはGoogleがみせしめとして私のページが上位に来るように細工をしているのだろうか?(笑)。
 それとも最近どこかで「他人のページのアクセス増加月間」みたいな活動でもやっているのだろうか?。

2004/06/09 高級ホテル

 先日、事故のおかげで通勤路の7割が渋滞して遅刻ぎりぎりにすべりこむ。
 たまたま部長に見られてしまい、「厳重注意」するよう理不尽大魔王がおおせつかったそうな。
 いつもは余裕を見て5分前には会社に入っているのに、たまたまそういうところだけを見て文句をつけてくるということは、部長に気に入られてないということだな。
 部長は事あるごとに「なにかあっても間に合うように余裕を見て通勤するように」とか言っているので、ぎりぎりで来たことが気に入らなかったのだろう。
 通勤時間10分のところ、5分も余裕を見ているんだから充分だと思うがな。

 そもそもバイク通勤で遅刻したことはほとんどないんだが。
 電車通勤の人が年に何回か事故とか故障で遅刻するのに比べるとはるかに安全確実に通勤していると思うが。
 そもそもJRのせいで遅刻するのはOKで、他人の事故で遅刻するのはNGというのは変だよな。

 さて、そんな私も来週は某国に出張である。去年も行ったところだが。
 会社の規定では「前回の出張から1年を経過しないものには支度金は支払われない」となっているので、既に1年を経過した私にはもらう権利があると思うのだが、そういう理由で申請してもらった人はいないらしい。
 それなら就業規則を変えればいいのに、そういうこともしていない。

 てな事はどうでもいいとして、現地のホテルは現地の会社の人に手配してもらうことに。
 なぜか部長も行くことになり、部長は「俺が言っておいたからいいホテルだぞ」などという。別にいいホテルである必要なんかないのだが。ゆっくり寝ることさえできれば。
 で、今日、予約してくれたホテルの場所の連絡が来た。
 部長は「君達も同じホテルなのか。君達は前回と同じホテルのつもりだったのに」だとさ。
 「俺が言っておいたから君達もいいホテルに泊まれるぞ」という意味ではなく、自分はお前らよりいいホテルに泊まるんだぞということを自慢したかっただけなんだな。
 いっそのこと別のホテルのほうがのんびりできてよかったのに。
 ま、部屋は別だし、部長は早々に帰るからほんのちょっとの我慢だ。
 頼むからこっちの作業の邪魔だけはしないでくれよ。

2004/06/12 妨害工作

 さて、そんなわけで月曜から出張である。
 送った装置は5種類。
 そのうち組みたてが必要なのが2種類。
 一つは鉄のフレームをボルト留めして組み立てるだけなのだが、設計した人が一人でやって6時間かかったというしろもの。
 もう一つが梱包のためにばらすのに4時間くらいかかったもの。

 お昼過ぎに現地入りし、月曜火曜でなんとか装置を組み立てて水曜木曜に使い方の説明をする予定。
 鉄のフレームのものは組立の後半とばらしを手伝ったのでだいたいの構造はつかめているし、手伝ってくれる人がもうひとりいるんで月曜中には組みあげたいと考えている。
 で、もう一つは組み立てたあとに多少のセッティングを必要とするのと他の装置の動作確認やもう一人の人(説明担当の予定)に対する説明をするつもりなので火曜日いっぱいを見ている。
 当然客先に対する打ち合わせとかいつもの環境と異なるために作業時間がかかるだろうというそこそこ厳しいスケジュールなので、月曜にどこまで作業ができるかが最大の山場と踏んでいる。

 金曜の夕方、部長が私ともう一人を呼びだして飛行機のチケットを渡すとともに「俺は月曜はちょっと遅めに出てそのままホテルに行って待っているから、定時になったらすぐに帰ってこい。一緒に飯を食おう」などと抜かす。
 「いやぁ、月曜にできるだけ作業をすすめておきたいんですけど」というと「火曜は徹夜してもいいから必ず夜6時までに帰ってこい」などという。
 いくらなんでもよそ様の会社で余りに遅くまでいるのはなんだと思うけどなぁ。
 というか、普段は定時に帰ると「君だけ残業が少ないのだが、今の状態が続くようなら給料体系も考えないといけないな」などと脅迫めいたことを言っているのと同じ口から出る言葉だとは思えない。

 よりによって、めずらしくも私が「多少遅くなってもなんとか予定をすすめたい」などと考えている時に限ってこういうことを言って邪魔をして来る。
 あんたは挨拶回りというか営業という名の遊びで行くだけだからいいのだけど、こっちは時間が勝負の仕事ということで、家にいてもどういった手順で進めるかイメージトレーニングをしているくらい(笑)だというのに。

 先日の
 》頼むからこっちの作業の邪魔だけはしないでくれよ。
 という心配が、出発前から現実のものになったというわけだ。
 ガッデム。

2004/06/21 出張報告・初日

 今回の海外出張は、去年のどういう装置かわからないようなしろものの説明をしに行くというぶっつけ本番的なものではなく、自分が担当した物なので多少は気楽である。

 朝10時の飛行機に乗るためには9時には空港につきたい。
 時刻表を見ると9時に空港に着く電車があったので事前に指定席を取っておき、それで向かう。
 いつもの通勤に比べると2時間も早起きである。えらいぞ自分。
 同行の人も同じ電車なので電車に乗る前に一度挨拶をかわしておく。

 飛行場に着くとまずはカウンターで搭乗手続き。
 これがまた並んでいる。30分近く並んでやっと終了。
 それから海外脱出用ゲートでまたまた並んで、手荷物検査も無事通過。
 必要な手続きが終わったのでやっとのことでトイレに入ることができ、搭乗ゲートに向かって歩く。
 この時点で9時50分。
 なんか飛行場内の放送で私等の名前が呼ばれている(笑)。
 早く乗ってくれだってさ。
 そうか、搭乗開始は30分前なのでその1時間前には空港に入っていなければいけなかったのだな。そう言えばそんな気がしてきた。

 で、飛行機に乗ると「病人がでたため遅れています」とのアナウンス。
 私等のせいで遅れたんじゃないぞ。
 乗務員が「氷を持ってきましょうか?」などとあわただしく走っていく。ふと見るとおやじが「あ〜、降りたほうがいいですよねぇ」などと情けない顔をしている。
 歯でも痛いのだろうか?。
 どう見ても「飛行機が恐い」「外国に行くのが恐い」おやじがそれを取りやめたいがためにだだをこねているようにみえるのだが。


 機内食で昼食を済ませ、とにかく無事某国に到着。
 ちなみに部長は朝早く出るのがいやなのだろう、私等より遅い飛行機を使い、今日は直接ホテルに向かうとのこと。
 タクシーで某社に向かうのだが、どこでタクシーを拾えばいいのか不明。
 同行人が「とりあえずたばこを吸いたい」というので空港の外に出ると怪しげなおやじが日本語のような言葉でタクシーの仲介のようなことを言ってきている(ように聞こえた)。
 なんだか1,200とかいっている。
 私等が行くのは市街地ではなくその先である。よくわからないけどそれでも1,200くらいらしいのでガイド本の1,200〜1,500と同じくらいということでそれに乗ることに。
 なんだか怪しいけど、運ちゃんはまじめに運転してくれているし、1,270ほどで目的地についたのでよしとする。
 もちろん料金を払ったのは同行人(笑)。

 某社につき、担当の人に軽く挨拶をして早速作業に。
 今日・明日の組立作業がちゃんと行くかどうかが今回の出張の鍵を握っている。
 なのだが「今日は一緒に飯を食うから、定時には仕事をやめて必ず夜6時までにはホテルに帰ってこい」という命令を受けている。
 一人で食事をするのがさみしいのだろう。どうやら仕事よりも優先順位は高いらしい。 なんとか仕事も予定通りにこなせたので定時で切りあげてホテルへ向かう。
 本当は余裕を見てもう少しすすめておきたかったのだけど。

 で、なぜか初日から和食の店へ。
 当然おごりなので、適当に話しを合わせてご機嫌を損ねないようにする。
 最後の部長の相手が一番疲れた一日であった。

2004/06/26 出張報告・二日目

 ホテルを出るとタクシーが何台か待ち構えている。
 どうやら一人のおやじがしきっているようである。
 だが今回のタクシーは色からしてちゃんと営業しているタクシーらしい。
 昨日のはいわゆる白タク・・・。「レシート書くよ」というんで使ったけど。
 某社へ向かう途中、歩行者を捕まえては道をたずねている。
 某社、意外と有名じゃないんだな(笑)。

 とりあえず某社へ着き、予定の作業を始める。
 11時頃、部長がやってくる。
 実は前日、部長が会う予定の人から「明日、急に打ちあわせが入ってしまったので、午後からにしてもらうよう伝えておいてくれ」と言われており、夕食の時にそのことを伝え、「明日はお昼を食べてから来ますか?」と聞くと「そうする」と答えたのでそのむね伝えておいたというのに、お昼前に来てしまうのである。
 当然昼食は私等に合わせた庶民的な店。部長の口には少々合わなかったようだ。

 午後もひたすら組みたてを行なうが、観光雑誌を読んでいる部長がなんとなく邪魔である(笑)。
 15時くらいになってやっとお目当ての人の会議が終わったようで打ち合わせへと消えていった。
 作業もそこそこ順調に進み、明日の講習に合わせて同行の人と事前打ち合わせとかそれ用のセッティングとかをしようとしていた17時頃、部長が戻ってきた。
 「工場を見せてもらうことにしたからおまえらも来い」
 あの〜、仕事はしなくていいんですか?。
 一通り見せてもらい、作業に戻ろうとしたら「これから食事に行くから早く帰る準備をしろ」だそうな。
 あの〜、明日の準備は?。

 食事は多分高級と思われる杭州料理の店。
 席につくと部長が「今日は二次会に行くからな。ここは某社の人が持つことになったんで二次会はうちが持つことにするぞ。こっちではやたらと酒を勧めてくるんで注意しろよ。二次会にいく前に飲みすぎてつぶれるなんてみっともないことはするなよ」などとありがたいお言葉を吐く。
 おかげで二人とも一気に重い気分に。言われなくてもそんなに飲まないって。常識でしょ。
 とりあえずほとんど酔うこともなく一次会終了。

 一次会の席上でなんとなく話題が出ていたが、二次会は私等のホテルの近くのマッサージのお店に決定したらしい。
 マッサージといってもいかがわしいやつではなく、足と耳掃除、それと肩とか背中とかのやつ。もちろんそこそこいいお店。
 二次会に来た人は部長の相手をしていた某社の人一人。地元の人とはみんな帰路についたのである。そりゃそうだよな。こういうところの選択でその人の力量が問われるってもんだ(笑)。
 私等は断ることができる立場じゃないのでお供したが、個人的にはお金持ちの観光客が贅沢しているような感じであんまり好きじゃない。
 耳掃除の担当の人が「いつもはどうやって掃除しています?。きれいですね」とかいう。もし自分のお金なら「それならやらなくていいです」とかいいたいところ(笑)。

 気持ちがいいというよりも、なんだかあちこちゴリゴリやられて痛いというかだるいというか、そんな感じのマッサージを終えてやっとホテルに。
 帰り道、やはり足がだるい感じであった。
 ちなみに次の日は、足だけではなく全身だるかった・・・。
 貧乏人にはこの手のサービスは合わないらしい。

 なんだかんだでホテルに帰りついたのは23時近く。
 明日は帰るだけの部長と違って、私等は大慌てで講習の下準備をしないといけないのだから、もうちょっと早く開放してほしいものだ。
 ちなみに部長は日本に帰ってから「彼等にいい思いをさせてあげた」と鼻高々だったそうな。

2004/06/29 出張報告・三日目

 今日は部長が日本に帰る日。
 前の日にホテルに帰ってきたときに「部長、朝食はどうします?」と聞いたら「俺はあとで食べるから気にしないでいい」とのこと。
 一度くらいは朝食を一緒に食べてもいいとは思うのだが、朝から顔を合わせないですむだけ気楽というものかもしれない。

 例によってタクシーで某社に向かうが、同行人が支払ったときには金額無しのレシートで、私が払ったときにはちゃんと金額が入っている。今回の出張では必ずこのパターンだった。なぜなんだ?。

 午前中は準備ということで割とのんびり。いや、本来なら午前中から講習の予定だったのだが、いろいろと邪魔が入るのでそれっぽく誘導して午後からにしたのである。
 で、昼食は日本風しゃぶしゃぶの店。
 日本のしゃぶしゃぶは煙突のついた鍋をみんなで囲むのだが、ここは一人一人に鍋と材料が配られ、各自勝手に煮て食べるのである。
 しゃぶしゃぶというよりも鍋物、それもキャンプ料理に近いような気がするのは気のせいだろうか?。肉はいい肉であった。ひょっとすると、部長が来ると思っていい店をキープしたのではないだろうか?。

 それにしてもここのおやじ、なぜか私等に話しかけてくる。
 「忙しい時には店を手伝っているんだ」「25年前は基板の検査や改善作業をやっていた」「今は商工会の役員をしている」「昔は部下の育成に力を入れていて、当時の部下が今はこんなにえらくなっている」とか、よくわからん自慢ばかり。
 頼むから食事に集中させてくれ(笑)。

 午後からの講習で、最初の装置は単純なやつなんで30分かからないだろうと予定していたのに、意外にみなさん興味をもってくれてこれだけで1時間を楽勝でオーバー。
 もちろん講師は同行人。
 装置のことは私でも説明できるけど、実際の使い方はその測定をやった事のある人のほうがいいということで彼に来てもらったのである。
 結構時間が押してきたけどそれなりになんとかスケジュールを消化してホテルに帰る。

 今日の夕食は自分達で調達しないといけない。
 とりあえず部屋で一息ついたら同行人の部屋に行ってメーラーの設定。
 このホテルはDSLでインターネットつなぎ放題なのである。当然無料。
 なんだけど、DHCPがうまく行ないのかすぐに切断されたりつながらなかったりする。
 自前のいんちきケーブルだとつながらないのに部屋に付属のケーブルだとつながる。
 しかししばらくするとケーブルが切断されたとかいうメッセージが出て通信がとだえる。
 安心して使えるというほどのものではないらしい。
 使っているIPアドレスをチェックして、手動で固定IPを割り振るとそこそこ安定して使える&自前ケーブルでも使えるようになった。
 多分偶然だと思うが。
 もちろん同行人にはそんなことをしないでDHCPを使う設定に。
 とりあえず仕事のメールがチェックできるようになったとのことで感謝されるが、そんなのはどうでもいいので早く飯に行くのであった。

 先日の和食の店の近くにいかにも地元の人が使いそうな食堂みたいなのがあったのでそこに行くことに。二人でうろうろ歩き回り、目的の店についたけどさらに歩き回り、もう一件の似たような店に入る。
 メニューがさっぱりわからないが、なんとなく雰囲気で注文する。
 言葉がわからないので壁に貼ってあるメニューを指差すか、紙に同じような字を書いて「これ」とかやればなんとなく通じる。
 暑い国なのでビールを頼むと「ない」という。(多分そう答えたと思う)
 なのに、しばらくしたらビールをもってきた。わざわざ買ってきたようだ。
 結局ここで食べたものの中で一番高かったのがビールらしい(笑)。
 支払い金額もよくわからないのだが、幸いにも店のおやじが数字程度は日本語を話すことができたのでなんとかなったのはラッキー。
 この手の店での注文の方法はわかったので、この国での食事は確保できたようなものだ。

 今日はのんびりと安くておいしい食事ができたし、部長の顔を見ることもなかったので、そこそこいい日であった。


戻る